技術情報
アルミインゴット装入装置
ゆっくり溶かして省力化、省スペース化でCO2削減
多くの鋳造工場では、集中溶解炉で溶解した溶湯を手元保持炉へ運搬していますが、生産量が変動し溶解炉での保持時間が長くなるとエネルギー効率が悪くなってしまう問題を抱えています。その解決策として、鋳造機ごとに手元溶解炉を導入する方法がありますが、スペースや金額の問題から導入することは難しい状況です。 本製品は、吊下げインゴットを縦挿しした専用通函からインゴットを吊下げ状態で搬送し、既設の手元保持炉に直接浸漬装入する装置であり、省スペース、安価に手元保持炉を手元溶解炉化できます。(熱源装置は別途必要) また、インゴットをゆっくり浸漬させることにより、 水分や汚れの巻込みが少なく、溶湯汚染を防ぐと同時にインゴット予熱装置も不要となります。
装置の特徴
⑴ 吊下げインゴットと縦挿し専用通函を採用することで、シンプルな1本指ハンドでのインゴット挿入が可能となり、段バラシ工数や廃棄品が低減
⑵ 手元保持炉の狭い受湯室にも熱源を設置することができ、省スペース、安価に既存保持炉の手元溶解化を実現
⑶ 生産量変動への対応が容易になり、集中溶解炉での溶湯保持と比べエネルギー効率が良くなるため、 エネルギー消費量が減りCO2排出量を低減
2021年度 豊田ものづくりブランド受賞
「自動車産業で培った高度な技術・生産方式を持つ産業都市」である当地域を支える中小企業・小規模事業者の持つ優れた技術・製品にスポットを当て、一定の基準を満たすものをとして認定する「豊田ものづくりブランド」で2021年度、製品部門受賞しました。
■インゴット装入装置資料1のダウンロード
■インゴット装入装置資料2のダウンロード